二階堂ふみさん演じる愛加那
こんにちは、scene(シーン)です。
今日は、前回のブログの続きで「西郷どん」の面白くて素晴らしい点の厳選して5つの二つ目からをお送りしたいと思います。
その二つ目ですが、一つ目の西郷吉之助(鈴木亮平さん)と同じく、人物とその役を演じる女優さんについてお話ししたいと思います。
前回のブログの文末でも紹介しましたが、一つ目より少し時代はさかのぼって、西郷吉之助が江戸幕府の大老の井伊直弼の粛清政治によって幕府の追求から逃れる為、藩命により、奄美大島に潜伏するという下りのシーンから始まります。
まず、どこがどう面白くて素晴らしいかと申しますと、結論から言います。
「二階堂ふみ」さんが素晴らしいです。
鈴木亮平さんももちろん素晴らしい俳優さんですし、前回のブログでも、天才とまで言い切りました。
じゃあ、二階堂ふみさんはどうなのかと言いますと、天才の上は無いので、困ったなぁ…。
じゃあ、「女神」ではどうでしょうか?
冗談じゃなく、本当に演技が神がかっていました。
話を元に戻しますと、西郷吉之助が奄美大島へ渡り、そこで慣れない島での生活をしていくなかで、その島での身のまわりのお世話をする「愛加那」という女性を二階堂ふみさんが演じるわけです。
この愛加那という女性はのちに、西郷吉之助の2番目の奥さんになり、男の子と女の子の二人のお母さんになります。
島で出会った最初の頃の二人は、どこかぎこちなく、主君の島津斉彬を亡くし、心を病んでしまった西郷吉之助は愛加那にも誰にも心を閉ざしたままで、冷たくあたってしまいます。
そんな西郷吉之助に対して、愛加那自身ももっぱらの気の強さでキツくあたってしまい、余計にギクシャクします。
そんな中でも、愛加那は西郷吉之助の身のまわりの世話を一生懸命にやり、閉ざした心を開こうと努力します。
そしていつしか、西郷吉之助は愛加那のひたむきさに、愛加那は西郷吉之助の心の奥底にある本当の優しさに、二人は惹かれ合うようになります。
そして、恋に落ちます。
実際には、こんな少女マンガのような乙女チックな話ではなく、島の有力な地主が薩摩藩からの流れ者に自分の身内の女性を島の女として、お世話をした。
というのが史実なのでしょうが、あえて、私自身はこの愛加那という女性も、その人を演じている二階堂ふみさんもとても魅力的に感じますので、前者の設定でいきます。
そんな、運命の糸で結ばれた西郷吉之助と愛加那には少しの幸せと時間しかありませんでした。
何故なら、幕末という時代が西郷吉之助を必要としていたからです。
無二の親友の大久保一蔵(のちの大久保利通)が西郷吉之助を藩政に復帰させようと奔走します。
その努力と江戸幕府の井伊大老が桜田門外の変で暗殺されるという時流もあってか、西郷吉之助は藩政への復帰を許されます。
二人の別れです。
私が、愛加那「二階堂ふみ」さんが素晴らしいと言ったのは、この別れのシーンです。
心根の優しい西郷吉之助は愛加那の為に島に残ろうとしますが、当の愛加那はいずれ近いうちにやってる来る最愛の人との別れを察知していたのか、自分の本心を押し殺して西郷吉之助を送り出そうとします。
その寛大な愛加那の意思の強さと心根に打たれて、ようやく、西郷吉之助は島を出る決心をします。
そして、藩からの迎えの船は大久保一蔵とともにやってきます。
西郷吉之助は無二の親友との再会を喜びあいます。
愛加那は笑っています。
西郷吉之助との別れを惜しむ間も愛加那は夫の足かせとならないように自分の心を押し殺しています。
いよいよ船は出立の時を迎え、最後の別れを惜しみます。
そして船は二人に容赦なく出航します。
その時の愛加那「二階堂ふみ」さんの表情です。
船が出航するまでは夫を優しく送り出す妻の表情をしていたのですが、手を振り見送りながら、本当は行って欲しくないような、頑張って日本の為に尽くして欲しいような、再会を楽しみにしているような、なんとも言えない複雑な表情をしていました。
こんな表情って、本当に愛加那本人になりきらないと演技では出来ないでしょう、少し鳥肌が立ちましたし、二階堂ふみさんの自然でマルチな演技力に感動しました。
二階堂ふみさんの演技に言葉は必要ありません。
表情だけで全てを物語ってくれます。
凄い女優さんです。
二人はこの奄美大島の別れの後に徳之島でも再会し、別れるのですが、この時もまた、違った二階堂ふみさんの七変化の表情を見せて頂けて感無量でした。
いったいこの方、何種類の顔を持っておられるのでしょうか。
他にも優れた女優さんはおられますが、間違いなくあの若さで完成された、日本を代表する大女優さんです。
まだ、まだこれからもいろんな二階堂ふみさんを見せて頂けると思うと楽しみでしかたありません。
さて、ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。
何せ、「二階堂ふみ」さんが素晴らしい。
この一言につきます。
そして、厳選して5つの三つ目(岩山糸=黒木華さんの話)からは次回のブログ(近日中に投稿)で御覧頂きたいと思っております。
では、その時まで「チェスト!気張れ!」
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