はじめに
こんにちはscene(シーン)です✋
先の台風15号・19号で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
そして被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
日本がこのような状況の時にブログでキャンプの話題など、不謹慎かと思いましたけど、非常時の備えとキャンプ道具の段取りとは、まんざら的外れな話題ではないと考え、書くことにしました。
非常時の備えとキャンプ用道具の関連性
よくよく考えると、キャンプの道具は非常時にも役立つ道具がたくさんあります。
実際にこの夏、僕自身が経験した話です。
3泊4日のロングツーリングから自宅に帰って来ると、運悪く、落雷が原因で停電中でした。
もちろん、ろうそくなど普段使わないのでありませんし、発電機などの気の利いたものはあるはずもありません。
さて、どうするか?
日はだんだんと暮れてきます。
スマホで関西電力の情報を検索すると、復旧するまでに2時間から3時間かかると言う事で、その間何もせずに、ひっくり返って寝とこうかとも思いました。
そうしてベットで寝込んでスマホを眺めながら寝返りをうつと、目線の先に先程旅行のリュックを入れて開けっぱなしのクローゼットの中がぼんやりと見えます。
そこで僕のボンクラ頭の中に、金田一耕助ばりのひらめきが舞い降りて来ました。
そういえば!
キャンプ用のLEDランタンが2つもあります!
忘れてました。
ほんと、我ながらよく思いだしました。
そう、これです。
大型LEDランタン
中型LEDランタン
さっそく上記の2つをキャンプ用のカバンから引っ張り出してケースから取り出し、赤い大きな方はリビングのテーブルの上に、黒い中ぐらいの方は自分の寝室のテーブルの上に起きます。
そりゃあ、天井の照明とは比べ物になりませんが、ツーリング帰りの片付け物をしたり、御飯を食べるぐらいはできます。
まさかこんな時にキャンプ用のランタンが役立つとは思ってもみませんでした。
しばらくの間、ランタンの優しいあかりを眺めながら、ボーッとしていると、なんだか天井の方から明るい光が降りてきます。
思わず、「おい!今出したばっかりやんか!なんでやねん!」
とツッコミそうになりました。
予定よりかなり早く停電から復旧したようです。
まあ、何があるか分からないので復旧作業の時間を多めに見積もっていたのでしょう。
早いに越したことはありません。
突然電気が復旧した瞬間に、なんて明るくてありがたいんだとつくづく思いました。
はっきり言って電気がないと夜間は自宅でのほとんどの事ができません。
オール電化などにしていると、炊事もできないし、お風呂にも入れません。
こんな数時間で復旧するような停電でしたら、まだ我慢できます。
しかし、台風15号と19号で被災された方々はいつ復旧するのか分からない中、さらには復旧どころか自宅すら無くなってしまった方もおられます。
それを考えると、何て言っていいのか、言葉が見つかりません。
自然の猛威に対して人は、あまりにも非力です。
それにあらがう事は困難です。
大規模な自然災害が起こる度に尊い命が奪われていきます。
その度に思います。
なす術がないのか、何か食い止める作はないのかと。
偉い学者さんや防災のプロが考えても毎回犠牲者が発生しているという事は、手だてが無いのでしょう。
残念です。
まとめ
では、せめて私達に被害を少なくする手だては無いのだろうか?
いつもこの疑問にたどり着きます。
堂々巡りです。
結局行き着く結論は、常日頃から一人一人が防災の意識を高める事。
専門家の方々もそう言っておられるので、それしか無いのでしょう。
具体的には、とにかく普段から非常時の蓄えをして、いざという時のために避難経路を確保し、頭の中でのシュミュレーションだけでなく実際に訓練を行う。
元気な者は自分の身は自分で守る。
知識や余裕があれば、他人の手助けもする。
こういった事を国民全体が意識して、実行する事で被害を最小限に食い止める事ができるのではないでしょうか。
自治体規模で定期的な訓練を強制化するなどの厳しく早急な対策が必要です。
これからも目まぐるしく変わって行く世界の気候変動と向き合って行かなくてはならないのですから。
今回は少し予定を変えて、趣味のキャンプ道具が災害時にも役立つという事をお送りしてみました。
その他にも、ナイフやクーラーボックスやチャッカマンなど色々役立つ物があるのですが、それは次回の「グリーンパーク山東でバーベキューキャンプ(道具編②)」で紹介します。
小説「慈愛のこころ」
少年編20
薫は少し恥ずかしそうだがいつもの凛とした態度はくずさずに、
「隆ちゃん。健ちゃんから聞いた?」
いきなり核心に触れる。
薫の隆司への気持ちは、取り巻きの一人の美香から健二へ伝わり、そこから隆司へ伝わった。
今の言葉から察するに、そのいきさつを当人の薫は知っているみたいだ。
隆司は、
「えっ、うっ、うん。」
と、ダイレクトな問いにドギマギしながら答える。
まだ好きと告白されたわけではないが、それと同等な質問に、まるで悪さをして叱られている子供の様に萎縮しながら、じゅうたんの上に正座する。
薫はいつものように自分の勉強机の椅子に腰掛ける。
いつもと違うのは、少し照れくさそうに頬杖をついて窓の外を眺めているところだ。
そんなどことなく重苦しくよそよそしい雰囲気に耐えきれず隆司は、話をそらすため、
「おばちゃんらぁ何の話があるんやろ?」
と問いかける。
薫はその的外れな問いには答えず、
「隆ちゃんはウチのことどう思ってる?」
隆司は一気に心臓の鼓動が高鳴るのを感じて、息がつまる。
まさにドストライクの質問だ。
何の経験も知識もない隆司に答えられる質問ではない。
やはり女の子はこんな幼い年齢でも、同年代の男の子よりは遥かにオマセさんだ。
それにしても今日の薫は妙に積極的だった。
何か切羽詰まっている様子もある。
そんな薫の行動にはある理由があった。
つづく
*この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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